2012年4月28日土曜日

<囲碁> プロ棋士の棋力に年齢的なピークがあるとすれば、翻って“棋力”を培うもの...

<囲碁> プロ棋士の棋力に年齢的なピークがあるとすれば、翻って“棋力”を培うものはなんでしょうか? スポーツなどと同じに体力ということになるのでしょうか。







 将棋と囲碁とでは、プロ棋士でも年齢のピークが少し異なるように思います。

 将棋では、「棋士がいちばん勝てるとき、すなわちピークは25歳くらいである。」(『大山康晴の晩節』(河口俊彦著)といわれています。25歳から30歳までが棋力のピークのようです。 

 http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=60769&pg=20070322



 羽生名人も、「やはり、対局時間が長いですから、体力的な面から見て20代か30代。」と証言していますので、これを裏付けます。

 http://www.mochioumeda.com/archive/nb/020701.html



 体力のピークは20歳、経験のピークは60歳、総合では40歳がピークとする説もあります。

 http://www.relnet.co.jp/relnet/brief/r12-1.htm



 囲碁の場合は、体力に加えて経験の比重も大きいので、ピークが少し後ろにシフトするようです。この点をプロ棋士の活躍時期で検証しますと、

 1)小林光一九段の活躍のピークは、名人位を獲得した33歳から、名人位を失った43歳くらいまでと考えられます。最盛期、つまり第一人者であった時期が、10年も続いたわけです。

 2)趙治勲NHK杯のピークは名人位を獲得した24歳のときから、最後に名人位を失った43歳ころまでがピークとすれば、約20年間トップであったことになります。

 3)坂田九段のピークは、初めて本因坊位を獲得したのが41歳と年齢的にやや遅く、48歳くらいまでがピークと考えられます。



 以上から、囲碁の場合は、プロ棋士は40歳代までピークを持続させることができるようです。

 スポーツでは、たとえば野球やサッカーなどで、40歳台で超一流を維持することは、ほぼ不可能と思いますので、囲碁のほうが、ピーク時期は長く保つことができると思います。

 その原因は、やはり「体力」だけでなく、「経験」の要素が働いていると考えてよいと思います。



 http://igo.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/namej/data/ko00006.htm



 体力面が大きいことの原因として、対局に体力を消耗することがあげられます。

 「トップ棋士同士での対局では1日で体重が2kgくらい落ちる」(下記)ほど、体力を消耗しますので、決して軽労働ではありません。つまり、年齢が40歳くらいになると、体力面で追いつかなくなる要因があると考えられます。



 http://www.ffortune.net/social/people/nihon-today/kitani-minoru.htm

 

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