2012年5月6日日曜日

将棋や囲碁の対局の時って、トイレには自由に行けるんでしょうか?

将棋や囲碁の対局の時って、トイレには自由に行けるんでしょうか?

何回もトイレに行けるとしたら、その間に次の手を考えることが出来るような気がするんですが・・・







将棋では、トイレに行っている間に相手が指したら、

トイレから戻ってくるまでの時間は、自分の考慮時間から

差し引かれます。



そうしないと、終盤、持ち時間が無くなって、詰むや

詰まざるやの局面でトイレに行けば、ゆっくり考えられるからです。



プロは持ち時間が長いですが、秒読みになる前にトイレを済ませます。

アマチュアでも大会のときは、休み時間にトイレに行きますが、

対局中に行きたくなりそうなら、まだ持ち時間が十分にある間に行きます。



囲碁だと、プロの場合トイレに行っている間も持ち時間は減りますが

「秒読みの場合のみ」秒を読まれません。

アマチュア大会だと囲碁も時計止めるルールは無いようです。








実は将棋と囲碁とで違います。



囲碁では、席を外している間に手番になっても、

戻るまで秒を読まれない規定があります。

しかしこれは将棋にはありません。



そのため第22回朝日オープン将棋選手権で、

竹内アマは1分将棋(59秒以内に指さないとダメ)となっていましたが、

相手のプロが持ち時間を残しており、考えていたので、

竹内アマはトイレに立ちましたが、相手プロはその直後に手を指しました。

「中座規定」のない将棋では、その瞬間から竹内アマの60秒の時間が進行し、

竹内さんが席に戻ってくると、すでに時間が切れており、「時間切れ負け」となりました。



これが一分将棋時トイレで時間切れ負けを起こした唯一の例でしょう。

当然これは様々な論議を巻き起こしました。

「秒読み前にトイレに行くべき」という論と、

「相手がトイレに立った間に指すのは卑怯」という論です。



多くのプロは後者に立っていました。

多くのトップ棋士は、こういう場面では相手が戻ってくるまで指しません。

勿論トイレに立った方も自分のために相手がわざわざ待ってくれているので、

急いで戻ってきます。これは紳士規定のようなものです。

プロたるもの将棋で勝ちたいんですね。



しかもこのときの相手はアマでしたからね。。。



しかしアマ側は、「秒読み前にトイレに行くべき」という論が多かったようです。

対局料も貰える「公式戦」なのだから認識を改めるべきという考えですね。

お互いとお互いのプライドがぶつかっている感じで面白い論議です 笑



なお上述の通り、「持ち時間」が決まっていますので、

その間に次の手を考えようが、寝ていようが、一向に構いません。

ちなみに将棋の場合、PCで詰み検索したり、

定跡書を読みに行ってみてもルール違反ではありません。

勿論マナー違反ですし、そんな人はそもそもプロになれないと思いますが。。。







将棋界についてお答えしますと、基本的には対局中にトイレを含めて対局場から席を外す事は自由です。

但し、席を外している間に自分の持ち時間が切れてしまった(使い切ってしまった)場合は、「時間切れ」で負けとなります。

相手の考慮中にトイレに立ったとしても、直後に手を指されて自分の手番になった場合は、その時点から自身の持ち時間が消費され始めますので、その結果時間切れになったとしても文句は言えません。

プロの場合は、席を立つ際に記録係に行き先を告げ、相手がさしたら呼びに来てもらえる様に頼める様です。(故 大山康晴十五世名人が会長職を兼ねておられた時には、相手の持ち時間を利用して席を外して会長室に行き、会長業務(大半が免状等への署名)をこなしておられたそうです)

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