囲碁競技で、「対局停止」と「終局」との違いを教えてください。
対局停止の前に「着手放棄」(パス)を相互に交わすそうですが、どのように意思表示するものでしょうか。
「手入れ」とはどのようなことをするのでしょうか。
「ダメ詰め」と「手入れ」はどの時点で行なうものでしょうか。
なんとなく理解していたつもりで支障なく対局してきましたが、よく考えると何も知らずに打っていました。一から勉強のしなおしです。よろしくお願いします。
「対局停止」と「終局」との違いは、貴御質問”囲碁で「対局停止」の後(?)、
競技再開の意思表示はどのように行なうのでしょう..”に回答書きましたので、御
参照ください。
「手入れ」は、相手から手にされる危険性を無くすため、自分の地の中に、追加
着手することです。ダメ詰め後アタリになる箇所を継ぐのもこれに含まれるでしょう。
「ダメ詰め」と「手入れ」は、対局中と見なされます。従って、”着手放棄宣言”す
る前に、行います。
一部のアマチュアは、「ダメ詰め」を2手打ち、3手打ちの形で行いますが、これは、
上記のとおり、対局中ですから、交互に一手づつ、打つべきだと思います。
数年前、棋聖戦(王立誠VS柳時薫)で、王棋聖がダメ詰め段階で相手の石を
取ってしまうという事件がありました。柳挑戦者は、「対局停止後だから取れない
筈。」と抗議ましたが、立会人の石田芳夫九段は、対局中のビデオテープ等を確
認し、「柳氏は対局停止宣言したが、王氏はしていないので、王氏がアタリの石
を取ったのは、対局中の正当な行為である。」と裁定し、柳氏の抗議を認めませ
んでした。この事件がプロの間に、「ダメ詰め、手入れも対局の一部」という意識を
広めたようです。
我々アマチュアも、この意識を持って、対局すべきと思います。
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