囲碁で質問です。
棋力は初段前後です。
自分の対局で中盤から終盤にかけて隅もしくは辺が大きいと見て向かうと、
意外に相手に中央の地が出来てしまい負けることが結構あります。
そこで、中盤から終盤(特に上記内容)について良い本が無いか、もしくは良い勉強方法を探しています。
よろしくお願いします。
中盤から終盤は、いわゆる「碁盤全体を見る」ということができてないと
本当に苦労しますよね。勉強法も簡単ではないと思いますが
自分としては棋譜を見る(ネット碁または並べる)ことをおすすめします。
プロのものでなくてもいいのですが、できればご自分より強い人の中盤以降をじっくりと時間をかけて見ます。
そしてここから自分ならどこを「地にしていくか」を考えます。
実際に石を置いたり、ネットで参考図などを作りヨセまでやって、何目勝ちになったかまでやるのが効果的でしょう。
特に、実際に中央を大きく地にして勝った碁をよく見てみるといいですよ。相手はなぜ中央以外を選んでいて
ご自分の打ちそうな手と似たようなところがあるか考えてみれば、参考になるのではないでしょうか。
昨日(9月18日)放映のNHK囲碁トーナメント(王銘琬九段対湯川光久九段)の対局が、まさにご質問の内容にピッタリの進行でした。つまり、黒番の王銘琬九段が中央を囲い、湯川光久九段が隅と辺を囲う展開になりました。湯川九段は、惜しくも1目半の負けでしたが、どのように中央の模様を削っていくか参考になります。ぜひ棋譜を手に入れて何度も並べてみることをお薦めします。
こちらでも見ることも出来ます。
http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/gotou/
http://homepage3.nifty.com/amihot/igo/igo_59.html
なお、私見を申し上げると、そのような展開になる前に、中央が囲われないように工夫するのがよいと思います。基本的な考え方でいうと、中央で一目(ポン抜き)作るのに4手掛かります。その4手目に自分が打てば、一目はできません。辺では3手で済みます。つまり、1手すくないので、その1手を中央の模様の消しに使えばよいということです。この考え方を碁盤全体で応用してみてください。つまり、石の効率がよくない(中央を囲うのと同じ石の数を使って辺や隅を囲う)と、中央の方が大きくなってしまうということです。
勉強法としては、「石の方向」や「模様の接点」あるいは「天王山」ということを意識して、棋譜並べをするとよいと思います。そういったことに特化した棋書は、見たことがありませんので、序盤に関する問題を解くとよいと思います。例をあげれば「ベスポジを探せ 布石の眼力200」でしょうか。
武宮(正樹)先生の打ち碁を並べましょう。
「自分の対局で中盤から終盤にかけて隅もしくは辺が大きいと見て向かうと、意外に相手に中央の地が出来てしまい負けることが結構あります。」ということですが、中盤から終盤にかけて打つ手は、どんな手が大きいかは簡単には説明しにくいです。
でも、一つだけアドバイスします。
それは、自分が大きいと思った手を打つことも大切ですが、相手も自分が一番いい手だと感じて打ってきているということです。
ということで、相手がどんな理由でそこに打ってきたのかを一手一手考えてみてください。
「相手の地が(自然に)出来てしまい・・・」ということはあり得ません。
「相手のいる勝負」ですから、「相手が何を考えて打っているのか、どうしてそこに打ってきたのか」を推測するのが楽しいというくらいになってみてください。
上達目指すなら必ず通る道ですねw
良い本は知りませんが、多分、石が閉じ込められてしまうからなんだと思います。
加藤正夫九段はよくシンを入れるとか、シンを止めるって表現してましたが、そのシンが入ってないか止められてしまうんじゃないでしょうか?
シンとは中央への進出、自分の模様にシン(大抵は一間ジマリ)を入れるとも表現します。
確かに辺、隅ははっきりした実利で大きいですが、そこにばかり目を向けず、中央進出も価値は大きいとみておくほうがいいと思いますよ。
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