囲碁を、本当に最初から教えてくれるところって、どこにあるでしょうか?
お父さんの実家で、おじいちゃんとおじさんが囲碁してて、ちょっと興味あって、説明聞きました。
相手の石を取って陣地作って広いほうが勝ちって。
そのあと、ハンデで石50個置いておじいちゃんと対戦したら、石全部取られちゃいました。
くやしいから、受験勉強の合間に勉強しようと思います。
近所の本屋で初心者用のを探したんですけど、難しいのばかりでちょっと尻込みしてます。
分かりやすい本か練習場みたいのがありましたら教えてほしいです。
オススメの本は、 おぼえたての碁―はじめたばかりの碁がたちまち強くなる (単行本) 趙 治勲 (著) です。
練習場所は、「囲碁きっず」と言うサイトです。ここで、対局してください。
ただ、50個置かしてもらって勝てないと言うことは、もしかしたら、ルールが分かっていないかも知れません。
なので、ルールを教えます。
囲碁のルールでの一番難しいのは、ゲームの終わらせ方です。入門者の大半は、分からんと言うことが多いですね。
入門者用の6路盤を使って説明します。下の図が、一つの終局図です。右が黒の陣地で、左が白の陣地です。この「陣地」のことを「地」といいますが、ここでは専門用語は、なるべく、使いたくないので、「陣地」と書きます。
┌と┬と┼と┐を、一目として数えます。ここでは、黒12目、白12目です。数えてください。ちなみに、質問者は、知っているかも知れませんが、隅の┌と┬と┐は自分の石で囲う必要性はありません。ここでは、黒番が、白番に与える6.5目のハンディである「コミ」はあえて考えません。なお、「目」とは、陣地の数え方です。
この図は、ノートパッドに張ってください。
┌┬●○┬┐
├┼●○┼┤
├┼●○┼┤
├┼●○┼┤
├┼●○┼┤
└┴●○┴┘
ところが、ここで、黒◆が、下の図のように入ったとします。この黒は、必ず、白に囲まれてとられてしまいます。
┌┬●○┬┐
├┼●○┼┤
├┼●○◆┤
├┼●○┼┤
├┼●○┼┤
└┴●○┴┘
証明します。下の図がひとつの証明です。◆❷➍➏は取られていますね。黒は、他にも変化図が考えられるかも知れませんが、必ずとられます。
(確認ですが、質問者は、囲んだら取れるのは知っていますよね(^_^;)。それも分からなかったら下のサイトにいってください。)
┌┬●○┬⑦
├┼●○⑤➏
├┼●○◆➍
├┼●○①❷
├┼●○┼③
└┴●○┴┘
つまり、碁でいう「陣地」は、対戦相手の石が、自分の「陣地」に、入ってきても、100%(この「100%」というところが重要)、その石を取れるところをいいます。逆に、入ってきた石がとれない場合は、「陣地」が確定したわけではないということです。入門者には、申し訳ないのですが、ここは、多くの対局数をこなして理解するしかない。
>終局時に相手の地に1つしかない自分の石は死んでいるとかについて
これについては、ほぼ上記のようなものですが、相手もしくは自分の陣地に一つしかない石は、たいていの場合、取られてしまいます。
このような陣地が、すべて盤面にできたら、一応終局です。当たり前の話ですが、陣地の多いほうが勝ちです。もしくは、相手が負けましたと宣言しても、終局になります。これを「投了」と言います。
>駄目は具体的にどんな石の配置の時に詰めるのかについて
ここも、入門者が分からないというところです。例外はあるかもしれませんが、たいていの場合、終局する間際に駄目は、詰めますね。駄目のところにおいても、陣地が増えるわけではありません。駄目の配置は6路盤で説明します。(下の図)
┌┬●×○┐
├┼●×○┤
├┼●○┼┤
├┼●○┼┤
├┼●○┼┤
└┴●○┴┘
×のところは、もうどちらの陣地にもなりません。このようなところを駄目といいます。この駄目は、石を置いても陣地が増えるという得がないので最後に詰めます。
なお、「終局」が理解できるには、狭い6路盤を使ったほうが理解が早いです。
入門者用の6路盤がほしいときは、下のサイトで買うといいです。お勧めです。
手作り小路盤のカトウ
http://homepage2.nifty.com/katotake/igo/top.html
それと、囲碁を勉強するなら、以下のサイトでどうぞ。
インタラクティブ囲碁入門
http://playgo.to/interactive/index-j.html
関西棋院
http://www.kansaikiin.jp/nyumon/index.html
もし、入門者用の6路盤を買ったなら、簡単に囲碁ができるような「決め碁打ち」を紹介します。「決め碁打ち」とは、石倉先生が考えた囲碁の入門法です。この下の図のように並べてください。
┌┬┬┬┬┐
├④➎➐➊┤
├┼⑥┼┼┤
├┼┼➒┼┤
├②⑩⑧➌┤
└┴┴┴┴┘
このように並べ終わってから、さあ囲碁の始まりです。ここでは、2つの仮ルールがあります。
仮ルール1:自分の打った石に必ず上下左右斜めに打つと言うことです。つまり、下の図のように打つことにします。●が一手め、◆が次の手です。
┌┬┬┬┬┐
├┼◆◆◆┤
├┼◆●◆┤
├┼◆◆◆┤
├┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┘
仮ルール2:下図のような形は、切り違いといいますが、この形は、入門者用の「決め碁打ち」では、禁止とします。仮ルールの囲碁の進行が分かりにくくなるので・・・・
(^_^;)
┌┬┬┬┬┐
├┼┼┼┼┤
├┼●○┼┤
├┼○●┼┤
├┼┼┼┼┤
└┴┴┴┴┘
このルールに従って打った進行図です。
┌⑪⑥⑨❿┐
├○●●●┤
├④○➌┼┤
├②➊●┼┤
├○○○●┤
└⑦➏➎➑┘
これで、白6目、黒8目と言う結果になりました。
┌┬┬┬┬┐
├④➎➐➊┤
├┼⑥┼┼┤
├┼┼➒┼┤
├②⑩⑧➌┤
└┴┴┴┴┘
上のような図からでも結構変化に富みますが、慣れてきたら、最初に並べる石の数を少なくしていってください。
以上で説明終わります。
最後に一言、ぜひ、囲碁を生涯の趣味にしてください。あなたが、囲碁ができるようになるのを心から祈っています。
[補足]
自分用のパソコンはあった方がいいでしょうね。
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